2019年1月3日

2018年年末日記

12月30日(日)

はじめておせちを作ろうと思う。
まだまだこの世は知らないことばかりで、
数の子は高かったし原料となる黒豆より出来合いの黒豆の方が安い。
あと、かんぴょうが売り切れていた。
昆布を巻くためのかんぴょう。
元かんぴょうが鎮座していたスーパーの棚を見上げて、同じく途方に暮れている婦人がいた。
おなじ境遇を思って言ってみた。
「これじゃあ、巻けないわ。」
すると「ほんとうねえ!」といってくれてうれしかった。
婦人の仲間入り。助太刀はかんぴょう。
満足してスーパーを出た。


12月31日(月)

朝、起きたら直感で「マックが食べたい」が降りてきた。

30日に買いきれなかったものや、
30日に買いたいと新たに思ったものを買いに、
隣の駅まで行く。

そんだもんだからお昼にマックを食べた。

隣の席には入れ替わり立ち代り
4人家族がやってきた。

1組目の家族の、お父さんがまだ5歳くらいであろう娘さんに
「年越しそばって知ってる?」と聞くと、娘さんはとても元気に
「知ってるよ!!アキばあちゃんが食べてたやつ!!」
と言った。
アキばあちゃんが食べるそば=年越しそば ではない。
多分なんならその時、君もそのそばを食べた。

12月31日、東京にいる。
今年、生まれて初めて一人で年越しをする。

そして物心ついたときから大晦日には見ていた
紅白歌合戦の間、私は初めてのおせちをつくっている。

泣くかと思ったら泣かなかった。
ただ、初めてオンデマンドでビデオをレンタルして見たら吹き替えで、
2倍の値段を払って字幕版を買い直したとき泣きそうになった。

2019年、やることをやるつもり。

 


–2018年12月31日–