2020年3月31日

みじかいものと苗字(3月の日記)

3月△日
2週間近くルスにしたので、家の掃除。
引っ越し以来1箱、まだダンボールから出していなかった本もすべて出す。
積んでいないだけで、読んでいない本がおぞましい数あることに気づく。


今日、東京で出会ったガジュマルの木が家にやってくる。

3月△日
日曜社へ。日曜社へ行くたびに
「なに〜?今日はお嬢様風やねぇ!」とか「今日は〇〇風」という風に店主が私のファッション寸評をしてくれるので、録音機を回しながら入店してみる。
するとただ「あやしい〜!」と言われたので、録音したデータを削除する。

店主から「何て呼ばれゆう?」と聞かれる。
いろいろとある呼び名を伝えてから、どうしてか聞くと、
「呼び方革命をしていて。」と店主が言う。
“〇〇さん”とか“〇〇くん”とかいうオーソドックスなもの以外で呼びたいということになり、皆に聞いているらしい。

例えばどんなのがあるんですか、と聞くと
「そうやねぇ、、あっくん、とか。あっくん!とか、40代で呼べんろー!!」
と店主はなぜか興奮気味。

私もせっかくだから新しい呼び名にしたいと思い、店主に考えてもらう。
私は「ひろきち」になった。
「ピョン吉、みたいでいいですね。」というと
えー!そんなとこからきてないでー!ぽじてぃぶーーー!
と後ずさりながら言われた。果たしてポジティブなのか。

3月△日
朝おかゆ、昼トマトクリームパスタ、夜パンをピザ風にして食べた

3月△日
今さら、自分の思っていた自分の苗字と、戸籍上の苗字の漢字が、一画ちがうことに気づく。変更はできるのか、市役所に電話すると、昭和56年10月1日から、タイプライターの台頭などにより戸籍上の漢字の整頓がされて、私の知っている本来の苗字の漢字は誤字とされ、今登録されている漢字が正字となったらしい。
「少しだけ、さびしいですね。」
と言ったら
「さびしいですね。」
と返してくれた役所の人に好感。ありがとう。知れてよかった。

3月△日
何をやって6時になっていたのかわからないが、久しぶりにオール(?)ALL(?)表記何? 朝まで店にいた。「これは徹夜といっていいんでしょうか」と店の人に聞いたら「いいでしょう」と言っていたからそうだと思う。徹夜して迎えた朝はとても美しかった。

3月△日
朝パン、昼寿司、夜カレー、そしてビールビールビールテキーラ

3月△日
この3月はこれまでの人生を振り返ったなかでもとにかく家にいることが多かったので、明日遠出をすると思うと興奮してまったく眠れない。眠れないとき、新しい文章がバババーッと頭の中で洪水のように流れ始める。だけど書き起しはしない、眠いから。それに書き起こそうとするととたんに出てこなくなるかまったく別のものになる。不思議だ。たぶん声にしたところで書いたところでそれは同じ。
流れ出る文章と同様に最近あったわけのわからない面白いことも思い出す。
あれってなんだったんだろうと思って笑い出してまた眠れず。

3月△日
一睡もできないまま徳島へ。
ミキティの個展。来週にずらすこともできたけど、3月22日、
なんとなく数字の並びが好きなので今日がいい。一睡もしてないとしても。
安全運転で行く。途中15分間、パーキングエリアで、寝たか寝てないかわからない感じの仮眠をとる。安全運転のため。

店に入ると左奥のテーブル席にミキティが座っていて、
目もあったがよそよそしく会釈される。
これは、さては、最近前髪も切ったし、伊達メガネもかけているから誰か分かっていないな!?と思って中腰でそろそろと近づいていくと
もうすこし手前に立っていた白いワンピースの人が振り返り、それがミキティだった。
私に会釈したのは双子のマキティだった。分かっていなかったのは私のほうだった。

絵ではわかりづらいが、とてもよく似てる。

やっぱり行ってよかった。
友だちの絵が見れるなんて、とても幸せ。
好きなネコや植物が前を向いたタッチで描かれている、
背後からはそれを書いた友だちの声がする。
私は絵を見てる。