2022年2月20日
家と私たち 〜ゆみからの電話①〜
「家を建てるみたいな話あったじゃーん?」
ここのところ、パート終わりのゆみから電話がかかってくる。
"みたいな話"と言うからてっきりなくなったのかな?と思いつつも
「うん。あったね。」
と答える。やさしさ100%。
「そのことなんだけどさ〜〜」
さて、どういう経緯でなくなったのか? ストーリーが始まると前のめりになっていると、
「壁の色で困ってるんだよね!」
なんだよ壁の色かよ。家族で相談してくれよ。
「ほう。」
しかし口先がやさしさ100%。以下、こんな感じ。
「最初はさ〜、白がいいと思ってたんだヨネ! でもさ〜守りに入る気持ち?
みたいなのあるじゃん! そうするとサー、白だとサー、汚れがサー、気になっちゃうと思ったわけ! そうやって考えるとさー、やっぱ、グレーかなって。どう思う?
でもさー、グレーってなんか今時すぎるじゃん! オシャレすぎるっていうかサー!
建築士の人は白がいいんじゃないですかっていうわけ! でもサー、白は汚れがサー、
気になるじゃん!
友だちに話したらサー、白なんて絶対選ばないって言ってサー、
ねえ、どう思う?」
――白。白にしなよ。
え〜〜! でもさ〜〜!!(以下・同)
――白。(私もだいたい同)
え〜〜〜! でもサ〜〜〜〜!!(同)
――ゆみは白がいいんでしょ! はい! 白! もうやめなよ!ムダな時間使うの!
・・・
・・・・・・
・・・わかってくれる?
そうして友は、
「やっぱお前、役に立つな。」と言った。