2019年7月15日

財布

すっっっっごく久しぶりに財布を買った。黄色の、長財布。
いろいろなファニーが起こっていま無職だけど、これからの輝かしい未来のために買った。
無職だけど、インターネットを開いて、"財布 使い始め"を調べた。
初めてお金を入れるのは大安の日。
そしてできるだけ多い(かつ背伸びしすぎない)額の新札を入れるとよいとあり、
銀行に行き、ただ財布に入れるためのお金数万円を引き出す。
新札に変えるには窓口を利用しなきゃだったからできるだけきれいなものだけを選んで、財布に入れて、押入れの天袋に入れて数日おいた。なんなら途中で一度出し、さらに追加で数万入れた。
そして迎えた2度目の大安の日。私は財布を出し、息をさせる。
必要最低限の最低限に絞ったカード類を入れ、用意は万端。
さて、次は使い初めをどうするかだ。そうだ、いつも私の弱音を聞いてくれる母に、モーニングをごちそうしよう、それがいいと思った。
翌朝、いつものモーニングの店で待ち合わせをし、それぞれの注文をし、なんてことない会話の合間に私は満面の笑みでかばんから財布をお披露目する。チラッ。
「これ、、見てっ!」というと母は「お金ないくせに。」と言った。
私はモーニングを食べながら、泣いた。