引き続き、オフィスカジュアルについて考えている。
YouTubeの検索窓に、"オフィスカジュアル"と入力すると、
検索結果に"GU"と"ユニクロ"がすごい幅を利かせてくる。
ためしにGUがらみの動画を見てみる。「GUでオフィスコーデ」
「すごい! こんなきれいな形状のスラックスが!!?こんな価格で!?」となる。
そうだ、「スラックス」さえ押さえてしまえば、あとはきっとどうとでもなる。GUだ。
馴染みはないけど、今こそGUだ。となる。高知ではたしかイオンモールに入っていたはず。
ちょうど最近パートをやめ、そして次のバイト先が決まり、
その合間の期間にいる友人に連絡。
イオンに誘うと、
「仲里依紗のYouTube見てた〜」
とのことでやっぱり来てくれる。
彼女も次のバイト先用に黒のズボンを探してる。
私たちの利害は一致してる。
しかし時間は15:00。
私が別の作業をやりすぎた。
イオンで集合して15:30。彼女は子供の迎え、私は夕方ヤマト運輸が荷物を取りにくることになっているので残り時間は1時間しかない。
「いざ、GU!」
G・U♪ G・U♫ G・U🎶
GU慣れしていない私が、はじめて友を連れ立って、
これからGUを活かせるのかと思うといつになくはしゃぐ。
「なんでそんな浮かれてんの?」
友はいたって冷静だ。さっきまでYouTubeで仲里依紗を見ていたくせに
私は無視し、テンションの上がったまま、コーデ動画で紹介されていた「とろみブラウス」を手にとり、「ほらっ!!!」自分の体に合わせてみせる。「・・・・。」いたって冷静な友は何も言わない。
同じ調子でスラックスを各種、SALEワゴンに入っていたスラックスも各種、メンズコーナーのスラックスもいくつか、その他ブラウスやシャツやらをワゴンに入れ、試着室に向かった時、友が言った。
「おい、疲れてんなよ。」
そうなのだ。私はこの時、疲れていた。安いのに、たくさん洋服をカゴに入れたのに、浮かれているはずなのに、疲れていた。3つめの服を手にした時にはもう疲れていたと思う。「試着室への持ち込みは5点までです」と店員に言われてカゴの中を数えた時、またさらに追い打ちがかかった。着た服をカゴの中の商品と入れ替えるという作業の加わった試着室を出、最終的に2つのズボンを持ち、レジへと向かおうとする私に友が「今日はやめといたら?」と言った。
やめて、よかったと思う。
終始冷静な友の、
「スラックスって何?」という質問に、私は答えられなかった。
ソフトクリームをテイクアウトして帰った。
↑TOP
(( 2022年 5月 ))
ここ最近、オフィスカジュアルについて考えている。
つい最近、派遣OLになろうと思い立った。
そのために、まずオフィスカジュアルが必要だ。
手始めに火曜日、大丸に行く。
大丸といっても1階のブランドコスメや2・3階の婦人服、はたまた4階の新しいハンズはすべてスルー。5階に最近できた「LuckRack」という、アウトレットのさらに向こう側みたいな店に直線で行く。IENA(読み方わからないまま)のスカート、2着を手に取りどちらも一万五千以上する品が二千円。二千円。ひとつは旭化成がこだわり抜いて開発したという生地を使ったフレアスカート。もうひとつはもっとツルンとした生地でできた、タイトめのスカート。そのツルンタイトを試着してみると、今日履いているパンツ(下着)の線や、上の服をインしたらインしたでその線がスカートの表に響く。響いて見える。
「これは・・・どうすれば?」と思いつつ、その生地感とシルエットによもやこんなことが頭に浮かぶ。「これは男性をオトすときに。」
・・・こわい。
そんな機会があるかも分からないのに、
そしてこれはオフィスカジュアルを求める旅なのに、
目的が「男性を、オトす」なんて。・・・こわい。
パンツの線やインした服の響きをどうするかも分かっていないのに!!
だけども四捨五入で二万のスカートが二千円で買える
お得感にはあらがえず、スカートはふたつとも買って帰った。
旅はつづく
↑TOP
↑TOP
こんにちは。こちらはめちゃくちゃ暑いです。
書き出しが、インフォメールさながらになってしまいましたが、早速少し振り返ります。
5月。
GWにいかんともしがたい憂うつがやってきて、私は考えました。
そこで本当に色んな気づいたことがあって、5月の日記、さかのぼってみたけど
肝心な部分は書かれていなくて、なんとなく5月7日の日記を載せます。ここに
——————————————————-
5/7
よく考えると昨日・一昨日、一歩も外に出ていない。もしかしたら3日前も、へたすると4日前も出ていないかもしれない。その辺りのことは書いていないので覚えていないが、
このGW基本自炊していたし出ていない可能性は高い。
というわけで冷蔵庫の、というか野菜、野菜がほぼ品切れになったので近くの八百屋へいく。
良心市(無人で野菜だけ置いてるやつ。全部100円)ではまだごぼうが元気に並んでいて、ごぼうを買う。あと八百屋で春キャベツ。おいしい春きゃべつの選び方がわからず、世間話をしている店主のおばさんに「これとこれ、どっちがおいしいですか?」と聞くと「どれも同じ。」とのこと。
(つづく)
↑TOP
泣いてるわたしもわたしだし、
笑ってる私も、私なのだ。
嘘をつかずに生きていくことにも力がいるし、
嘘じゃないと思って言った一言が後々になって違ったなと気づくこともある。
↑TOP
プライベートなことをひけらかしてわるいが、
ゆみは時々、岩盤浴に行く。
しかも行くと決まったら絶対に行く。
なんなら「今日ほら、岩盤浴に行かなきゃだからサ。」くらいに行く。
揺るぎのない感じで行く。
どうしてそんなに揺るぎないかというと、
「ポイントが今日まで。」
とのこと。
最初聞いたとき、てっきりポイントカードがたまって、
それを使えるのが今日まで、かと思ったのだがちがう。
ためてるポイントが、カードを3ヶ月以上使わないと無効になる、というそんな悲しい「ポイント(がすべて消え去るかどうかかかっている)今日まで」
なのだ。
そんな風にしてゆみはポイントを殺さないために
ギリギリの日になってポイントを死守するために
岩盤浴に行く。
果たしてリラックスできるだろうかとも思ったが
「行ったら1時間は絶対いる」そうだからその辺は大丈夫。
ある日、ゆみをイオンモールに誘ったら例の「絶対岩盤浴」の日だった。
「ポイントが、今日までだからさ。」と今日も言っている。
「今日までに行かないと、ポイントが、サ。」
じゃあまたその後気が向いたら声かけて的な感じで電話を切り、
数時間後、ゆみからLINEが来た。
「イオンいるの?」
その時、私は私で別の場所に出かけていたので「今日は行かなそう〜」と返す、取り急ぎ。
すると1時間後にゆみからLINEが来た。
さっきの返事かと思ったらちがった。
「いや」
「あのあと、やらかしたわ」
「マジでおわった」
ゆみは本日の岩盤浴中、車のライトをつけっぱなしにしていたらしく、
岩盤浴を出て駐車場に戻るとバッテリーが上がっていたそうだ。
ポイントを守るために、バッテリーが死んだ。
バッテリーが上がっても、ポイントは何の助けにもならない。
(2022.5)
↑TOP
「オフィスカジュアル」という言葉は嫌いじゃない。
あまりにもどっちつかず。こんなにどっちつかずな用語、ない。
敵対していてもいいはずの2つが同じ用語の中にはめこまれている。
よく分からないけど、嫌いじゃない。
= = = = = = = = =
日記 2022.5.17
オフィスカジュアルを探しに街に行く。
オフィスカジュアルと言ったら大丸だろう。なんとなく。
といっても、私は最近できた、高知大丸の5階、「Luck Rack」に行く。あらゆるブランドやメーカー、高知には店舗のないものまで(!)、正規の80%以上のOFF値段で売られている。
ヒコマロなら、なんか言う。なんちゃらの、なんちゃらや〜!!(お宝系)
そんなテンションで私はここの服を物色している。ババババーッと気になったものをたくさん選んで、
今日は平日の午後、すいているので試着室にこもる。
3着目の服を着たあと、LINEの着信音。ゆみだ。
「戻ってきた?」
東京から戻った連絡をしようと思ってできていなかった。
土曜日に戻ってきたことと、今試着室にいることを伝えると
「その後、どうなったの?」
それも伝えたいし、ゆみの近況も聞きたいから、今週会おうよ、とタンクトップで伝える。
「なんか、冷たくない?」
というゆみには、冷たくないよ!今、試着室なんだよ!と再度伝える。
試着室の中から、
「土曜に戻ってきたよ!」とか「連絡しようと思ってたんだよ!」
とかいう吹き出しが出ているところを想像して会話に集中できない。
せめて試着室らしい会話なら、通りかかった人も納得するかもしれない。
「ねえ、今、タイトスカート履いてるんだけどさ、
これってどうやってパンツとか、中のものを響かないようにできるの?」
「なんか知らねーけど、補正下着とか、あるんじゃねーの? 持ってないけど」
「え、それで、インした上の服も響かなくなるの?」
「そうじゃねーの?」
その後、ゆみが補正下着について放った一言が印象的。
「持ってる人は持ってるらしい。」
向こうでウィンカーの音がする。パート後は自転車に乗ってる時、
休職中の今は車に乗ってる時に電話をかけてくるらしい。
オフィスカジュアル選考に漏れた服
2022.5.17
↑TOP
恋愛、仕事、人生、とくにどれにも自信がもてないが、他にもある。
食材の、旬!
野菜、果物、あらゆる食べ物に「旬」というものがあって、
それがいつなのか、その時には覚えていてもすぐ忘れる。スイカ以外
なにがしかの本には旬なものを食べることが何より健康によいと書かれていたし、
私のようなズボラな人間にとっても、旬なものを使いさえすれば、ある程度簡単な調理であっても
なんとなく美味しく仕上がる。焼いて、塩をふるだけで
だから、できれば、旬なものを知っておきたいのだが、
最近は年中トマトが売られていたり、年中イチゴが元気そうに並んでいたり、
スイカさえ夏以外に出会ったりする。
スーパーの陳列では私の学習の役に立たない。
昨日、本屋で新刊のマンガを買った帰り道、魚屋に寄った。
この魚屋は「THE・魚屋」というより店舗の8割が野菜や惣菜を売っている隅で、
間借りか何かで運営している魚屋なのでこのような私でも訪れやすい。
店の前を通りすぎるとき、美味しそうなブリが目に入った。
それで自転車を降りて今、魚ショーケースの前に立っているわけだが、
さて、どうしよう。
昔は「おつりの計算」に自信がもてず、
その時はあてずっぽうで小銭を出してみて店員の反応で当たり外れをうかがったものだが、
食材についてはあてずっぽうでできる何かの手段がない。つまり
勇気を出すしかない。
「ブリ・・・・、って今でしたかね?」
自信がもてない質問は、往々にしてよくわからない響きになりやすい。
「ブリって、今?」
なんなんだろう。聞いた私が一番ポカーンとした顔をしている。
「こんにちは。私、食材の旬を知りたいと思っている者ですが、
いまひとつ学習の場を逃しておりまして、おうかがいしたいのですが、
ブリというのは、今が旬なのでしょうか?」
電話口なら、こう言うけれど。
「おかしいと思うでしょう?」
しかし、今日の店番を担当していたご婦人にはその意味が伝わったらしく、
高温の油に入れた唐揚げみたいに話し出してくれた。
「おかしいのよ!
最近、脂ののったブリが、じゃんじゃんとれるの!
なんだか、今年、おかしいのよ。
急にあったかくなったでしょ!
ブリってふつう、まぁ冬、1〜2月頃までって感じじゃない?
それが、今年のその時期は、もうっ、全っ然!
赤身のブリしかとれなかったのよ!
それが!!
春になって!
ブリがとれまくってるの!
土佐湾でね〜」
よかった。
自信がもてないために記憶がおぼろげだったが、
そう言われてみたらブリは冬だ。
「たしかに、この冬、あまりスーパーでもブリを見かけませんでしたね!」
「そうなのよ〜!
3月4月は彼岸ブリっていうでしょ?
でもあれって虫が入りやすいから嫌がる人も多くてねえー。
だからこの5月、いっぱい知り合いにもう送りまくってるわよ!」
私はうれしい。
これで、ブリを知ってる、ブリの旬に自信のある人の仲間入り。
私は今、ブリを知ってる。昨日より
*これはエッセイに残しておくことで(忘れっぽい私が)(あるいはすぐ忘れる私が)記憶に結びつけようとする目論見です。
↑TOP
いつだったか、中高時代の友人に聞かれた。
「今まで聞いてみたかったけど、あだ名をつけたことに後悔はないわけ?」
と。
ある。
後悔というか、反省に近いものを、抱いてはいる。
私の友人には未だに「ケント」と呼ばれている女性がいる。
私がつけた。
察しの良い人ならもうお気づきかもしれないが、
かのマルチタレント、ケント・デリカットから名前を拝借している。
当時、中学1年生だったころの彼女はケント・デリカットに似ていたのだ。
同じクラブ(部活)に集まった私たちは皆一様にシャイで、私はその中でも率先して喋り、
いつだったか皆の緊張もほどけ仲良くなった時、彼女をケント、と呼んでみた。
すると意外にも周囲の賛同を得、彼女はケントと呼ばれ始めたのだった。
今なら思う。やってはいけない、と。
いくら似ているからって、
名前に「ケ」も「ン」も、ましてや「デリカット」も入っていない女子中学生を捕まえて、
「あんたは今日からケントだ」なんてたかだか同級生の身分で名付けるなど、言語道断だ。
その子の親が聞いたら、泣くというか戸惑うだろう。
しかし、私はその後も女子校においての生活で
「森」という名の女の子を「もりもり」と呼び、
「長嶋」という名の女の子を「ミスター」と呼び、
おかっぱに髪を切ってきた女の子を「こけし」と呼び、
頼りになる先輩を「母さん」と呼んで過ごした。
ひどい。と既に思っている方もいるだろうが、敢えて、言いたい。
当時の私に悪気はなかった。
むしろ良かれと思っていた。
悪気がないことこそ相手に不本意だった場合タチが悪いということも、
20代を後半にさしかかり知ってもいる。
今や、異名をもつ彼女達は高校を卒業し、方々で立派に働いている。
ケントは聞くところによると、現在保育園で勤めており、
ヒョウ柄の服なんかも好んで着ているらしいし、
おおぶりのメガネをかけていたのはいつの頃、ケント・デリカットの面影は今や微塵もない。
しかしコンタクトレンズをつけているにも関わらず、
彼女は未だに中高の友人から呼ばれているのだ。
「ケント」、と。
だけどあれは、高校2年か3年のときだっただろうか。
私は、ケントがクラスで「さおり」と呼ばれていることを噂で聞いた。
本人が言ったらしい。
「さおりって呼んで。」
と。
それを知った高校生の私は、胸を痛めた。
・・・嫌だったんだ。
と気づいたのだ。
本人が一度も嫌な素振りを見せたことはなかったし
恥ずかしそうにしていたことはあったが、
なにせ悪気はない=良かれと思ってしたことだったので、
本人が嫌などとは考えもしていなかった。
しかし、彼女も言うのが遅かった。
約5年間、学校生活を共に過ごした彼女は、
もはやTVで見るケント以上にケントだった。
ここでまた、敢えて言いたい。
私はあだ名が嫌いじゃない。
人間が一度戸籍に登場すれば、滅多なことで名前は変わらないだろう。
でも、もし、そこから違う名前が生まれたら?
その人の雰囲気を、名前より醸す言葉で呼ばれたら?
新たな可能性があらわれて、輝きを増す人はいないだろうか。
また、その周囲も、のぺーっとした顔の無口な人が「おかめさん」と呼ばれた瞬間、
話しかける気持ちが芽生えやしないだろうか。
渋い顔をして話しかけにくかった上司が「次郎長」と呼ばれていた瞬間、
閉じた心が開きやしないだろうか。
あだ名には、人と人をつなぐ、可能性があるのでは?
ちなみに私の中高でのあだ名は「ひろじ」である。
これも私がつけた。
当時放送されていたお笑い番組で、
関根勤さんが真似する大滝秀治さんが好きだったことによる。
ひでじ×ひろこ、で、ひろじ。
そう、あだ名に深い意味などない。
それは、呼ぶ/呼ばれるためのものだからだ。
深みが出るのは、呼んだ/呼ばれた後の話なのだ。
あだ名について 2012年 夏
↑TOP
大学2年生のとき初めて髪をベリーショートにした。
それは夏、当時付き合っていた人とどうしても花火が見たくて、
でも東京で花火が見られるなんてディズニーしか思いつかなくて、
彼氏と花火を見るなんて初めてだからどうしても浴衣が着たくて、
友達に着つけをしてもらったんだった。わざわざ家まで来てくれて。
するとビックリするくらい浴衣とベリーショート(と顔)がちぐはぐで、合っていなくて、私は取り急ぎ、(驚いたのと思いつきとの順番は定かじゃないけど)ひょんなことから家にあったヘアウィッグをかぶって出かけたのだった。
たしか彼とは電車のホームか、
電車の車内で待ち合わせした。
けっこう地下深かったイメージがあるから大江戸線だったかもしれない。
私はすごくドキドキしていた。
デートもろくすっぽしたことのない、19歳だった。
浴衣を着て、今から彼と、ディズニーに、花火を見にいくのだ。
電車で、落ち合った彼はなぜか疲れていて、バイトの後だからか仕方ないかもしれないけれどどこか怪訝な顔をしていた。そして隣り合わせで車内の横長のシートに座ったのか、それともドア付近に立っていたのだったか、とにかくすごく困った顔で言ったのだ。「俺、日本人形とか苦手なんだけど。」
ディズニー・シーのコインロッカーに、
かつらを泣きながら投げ入れた女性はこの世に何人くらいいるんだろう?
怒っていてもなぜか記念写真は撮る
↑TOP
« 前頁
次頁 »