こないだの、「家と私たち〜ゆみからの電話①」にそのまま追記です
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~追記①
「そんなお前はさ、何か悩みとか、ないわけ?」
自分ばかり、かつ壁の話ばかりして悪いと思ったのか、
それでも私は改めて「何か、ある?」と聞いてもらえる機会なんて
久しくなかったからうれしくなり、なんとか探して話し出す。
-- 今度ね、京都に行こうかと思ってて、
それでそのときにライブを入れるか迷っててさ、
時勢的にとか、場所とかね、どう思う?
「・・・・・・・・・。」
-- ・・・? ゆみ?
「・・・・・・。」
-- ・・・・・ゆみ!!?
電話が、切れていた。
いつだって私たちの話題は尽きない。
(20分後・LINE「常にギリギリのパーセンテージだった人間だったこと忘れてたわ〜」)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~追記②
そういえば家の壁の話のくだりの最後で、
私「あっ!じゃあ同じ"守り"の考えでいいの思いついたよ!」
ゆみ「なに?」
私「もし白にしたら、自分でも簡単に塗り替えられるよ! ほらっ!
グレーだったら、あとあと、別の色にしたいと思ったとき大変やけど!」
ゆみ「・・・?」
全然ピンときてなかったな。
--原稿をチェックする友だち(ゆみ)--

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2月23日、誕生日前日。
いつだってわたしをやさしく寝かしてくれる物が、あったように思う。それに気づかなかったというだけで。今気づけているかも分からないけれど、まずは気づいていなかったことに気づいたことが一歩目

ケーキを、母につくった
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「家を建てるみたいな話あったじゃーん?」
ここのところ、パート終わりのゆみから電話がかかってくる。
"みたいな話"と言うからてっきりなくなったのかな?と思いつつも
「うん。あったね。」
と答える。やさしさ100%。
「そのことなんだけどさ〜〜」
さて、どういう経緯でなくなったのか? ストーリーが始まると前のめりになっていると、
「壁の色で困ってるんだよね!」
なんだよ壁の色かよ。家族で相談してくれよ。
「ほう。」
しかし口先がやさしさ100%。以下、こんな感じ。
「最初はさ〜、白がいいと思ってたんだヨネ! でもさ〜守りに入る気持ち?
みたいなのあるじゃん! そうするとサー、白だとサー、汚れがサー、気になっちゃうと思ったわけ! そうやって考えるとさー、やっぱ、グレーかなって。どう思う?
でもさー、グレーってなんか今時すぎるじゃん! オシャレすぎるっていうかサー!
建築士の人は白がいいんじゃないですかっていうわけ! でもサー、白は汚れがサー、
気になるじゃん!
友だちに話したらサー、白なんて絶対選ばないって言ってサー、
ねえ、どう思う?」
――白。白にしなよ。
え〜〜! でもさ〜〜!!(以下・同)
――白。(私もだいたい同)
え〜〜〜! でもサ〜〜〜〜!!(同)
――ゆみは白がいいんでしょ! はい! 白! もうやめなよ!ムダな時間使うの!
・・・
・・・・・・
・・・わかってくれる?
そうして友は、
「やっぱお前、役に立つな。」と言った。

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1月某日
いとこと、いとこ娘がプール教室をしているすぐ近くのスタバでお茶をするのがたまの楽しみ。
「多くの人は寛子ちゃんみたいに表現欲があるわけやないきー!」
と言われてなるほど。
プール後、濡れた髪でひょこひょこやってくるいとこ娘を見るのも愛おしくて好き。
しかしいとこ娘、なんだかテンションが低め。
前回も低かった。前回は、なんと足をケガしてしまっていた。
今回も目の前で、おそろしく小声で、口元に手をあて、母親であるいとこに報告する様子もまさしくデジャヴ。心配しながら見守る。
今回は、靴下を片方なくしてしまったらしかった。
ポッケから赤い赤い色の靴下を、ピョロっと出して「ほらね。」といった。その片方が、ないらしい。
「とられたと思う」
年齢にあまり似つかわしくないことを言っていた。
「誰がとるがよ」
というしごく冷静なつっこみの後、
「ポケットも探した? ロッカーも探した? 靴箱もみた?」
ポケモンが見つかりそうなくらい疑い深く質問を投げかけるいとこ。
「この右ポケットにもない?」
と聞かれて「ない」と答える娘。
「100回探した?」
と聞かれて即座に
「100回探した。」
しばらくして
「いや、100回じゃないか。10回かも」
失わない素直、尊し…!
– –
そんないとこandいとこ娘とは、今まで2度、プール後、中華料理屋「紅虎餃子房(私たちは敬愛をこめてベニトラと呼ぶ)」に足を運んでいる。
靴下の答弁がしばらく続き、どうやらまた明日も振替プールで来るらしく、
改めて明日受付で聞いてみるということでひとまず落着。
いとこ娘。今度はモードを変えてしおらしく、
「あ〜 おなかすいた〜」
と言う。かわいい。明らかにベニトラにいざなう目的がだだもれなのに完璧に何気ない素振りを明らかに装ってるところがあまりに露骨でかわいい。
「おなかすいた〜」
誘うような目。
「ベニトラ…?」
すると今度は母のいとこが気を使ってくれて
「今日は言うてないき(行かんで)。」
しかし多分そこは譲りたくないいとこ娘、
ただよう目の先で何かを見つけて、
「あっ! ベニトラ!」
小さな人差し指をまっすぐにして、
「ほら、ベニトラのマークみたいなのもあるし〜」
いとこと二人、指している先へと振り返った。

ベニトラみたいなマークのついたコーヒー豆だった。
その名も「スマトラ」。
ベニトラ、スマトラ、トラトラトラ!2022
今回はスマトラも買わなかったしベニトラにも行かなかったが、強く手を握りあって解散した。靴下が見つかりますように!
(1月下旬追記:見つかった。)
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いとこ娘は小学校3年生なのにもう敬語を使っているらしい。
私が敬語を使いはじめたのはいつだろう。
中学の受験のときか。
中学校からは部活もあり"先輩"という存在ができたので確実に敬語を使いはじめた気がする。とにかく小学校の私の記憶に"敬語"はない。
先生「この答えは、○(まる)でしょうか? ×(ばつ)でしょうか?」
いとこ娘「はい!」
先生「はい、いとこ娘さん!」
いとこ娘「マルーーーーーー!」
先生「もう1回すわってやり直して。」
(いとこ娘、座る。もう一度手をあげる。)
先生「はい、いとこ娘さん!」
いとこ娘「マルです!」
先生「はい、正解!」
てな具合らしい。
「○」に対しても「です」を添えて言わなければ、
回答とは認められないくらいに敷かれた敬語のレール。
「えー! 私、小学生のときなんて
校長先生に馬乗りになって遊んでたよ!」
と大層驚いている私に、ちょうど通りかかったいとこ夫が
「やっぱり高知は敬語じゃないんだね。」
とまるで敬語の口ぶり。
曰く、"土佐弁には敬語がないらしい"とのことで
関東出身・渋谷生まれのいとこ夫もしっかり小学校入学時からすでに敬語を使っていたそうだ。
「そんな小1から、どうやって(敬語を)覚えるの?」
と尋ねると
「・・・威圧感で。」
背中を丸めてWiiリモコンに電池をつめながらいとこ夫は言った。

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