2022年3月6日
車と私たち 〜ゆみからの電話②〜
とある平日、今日は車でホームセンターに向かっている。
昨日母から譲り受けた棚、戸の開き部分が壊れているのだ。
♪ ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポポポーン
LINE着信音。時刻は16:00。ゆみだ。
いつもは大体15:30前後にかかってくるので今日はもうないものと思っていた。
車のカーナビに接続された、通話ボタンを押す。
「よっ!」 ゆみだ。 「こないだサー、車が壊れかけっていう話、したじゃん?」
いや、壊れかけ、ではなく壊れた、と言っていた気がする。と言うと、
「まぁ壊れかけ。まぁほぼぶっ壊れてんだけどサ! でも動くから、乗ってる。」
それはただちに乗らない方がいい。
「いや、まぁ、走るからサ! 止まるけど!」
全然車の様子が分からない。やっぱり乗らない方がいいと思う。それしか分からない。
「いやまぁそれでサ! 修理に出したら30万かかるわけ!」
思ったより安かった。しかし曰く、車は1990年代の古めのジムニーらしく、すでに19万キロも走っているらしい。「車屋さんからはエンジンを変えるといいって言われてるんだけどサ!」
・・・もう今回は私の方で話をまとめる。
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中古でも初めて買った、ゆみには古い車への愛着があり、しかし直したところで次またいつ修理が必要になるか分からない、買い替えた方がよいのだろうか?
その思いを夫に相談したところ、夫は「買い替えに決まってる!」
しかしゆみはやはりどちらかというと(前回①の白壁同様)、
現在の車への愛が強かったのだろう。
夫とケンカになり、その夜はもう話をうやむやのまま終わらせた。
そして翌日、冷静になり、やはり別の車に替えた方がよいか、と思いつつ出先から夫に電話すると
夫「いや〜、でも今の車のままでもいいがやない?気に入っちゅうがやろ?」 ってサ〜!
・・・・・・・・ただのスウィートトークだった。
「私、今からタンス直してもらってくるから!」と言って
ただちに電話を切った。