いとこ娘は小学校3年生なのにもう敬語を使っているらしい。
私が敬語を使いはじめたのはいつだろう。
中学の受験のときか。
中学校からは部活もあり"先輩"という存在ができたので確実に敬語を使いはじめた気がする。とにかく小学校の私の記憶に"敬語"はない。
先生「この答えは、○(まる)でしょうか? ×(ばつ)でしょうか?」
いとこ娘「はい!」
先生「はい、いとこ娘さん!」
いとこ娘「マルーーーーーー!」
先生「もう1回すわってやり直して。」
(いとこ娘、座る。もう一度手をあげる。)
先生「はい、いとこ娘さん!」
いとこ娘「マルです!」
先生「はい、正解!」
てな具合らしい。
「○」に対しても「です」を添えて言わなければ、
回答とは認められないくらいに敷かれた敬語のレール。
「えー! 私、小学生のときなんて
校長先生に馬乗りになって遊んでたよ!」
と大層驚いている私に、ちょうど通りかかったいとこ夫が
「やっぱり高知は敬語じゃないんだね。」
とまるで敬語の口ぶり。
曰く、"土佐弁には敬語がないらしい"とのことで
関東出身・渋谷生まれのいとこ夫もしっかり小学校入学時からすでに敬語を使っていたそうだ。
「そんな小1から、どうやって(敬語を)覚えるの?」
と尋ねると
「・・・威圧感で。」
背中を丸めてWiiリモコンに電池をつめながらいとこ夫は言った。
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鹿児島から戻ってきた、ひとつのきっかけ。
それにしてもフリーターからビジネスマンに転職したいとこ娘(お札・右側)に、
序盤から生涯を通してアスリートだった私(お札・左側)が負けるってどういうこと?
11月28日
いとこの店でおしゃれなリース作りワークショップが開催された日曜日。
その間、いとこの娘(通称:いとこ娘)が一人で留守番のため、
もし遊びに来れたらぜひ!との誘いがあり、
私はこの夏もその機会を狙っていた(けれどコロナでたぶん互いに配慮し声は掛け合わなかった)ので喜び勇んで行った。
5時間ぶっ通しで遊ぶ。
「ああ、遊んだな!」という感じ。
いとこのfacebookを見る限り、
いとこ娘は読書が好きだから私も本を2冊持っていったが、
「5分だけね!」許された読書タイムはわずかだった。
その間、いとこ娘はコジコジ(漫画)を読んでいた。
私は貴重な5分だったのでいとこの本棚から好きな本を拝借して読んだ。
その他は概ねWii。
WiiとWiiの間に小さいボード版の人生ゲーム。
ブルーライトカットのメガネを持ってくればよかった。
「ひろこちゃん、疲れてるよ。」
と、一度様子を見にやってきたいとこ夫がいとこに報告し、いとこが家に戻って来てくれて解散。
↑ Wiiでも負けて困っているところ。(奥)
==20211128==
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NEWS【ベルクの展示フォト】に合わせて
当時、書いていた文章も合わせてアップします。合わせて
(さらに…)
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小学3年のいとこ娘がおもむろにポケットからとり出し、そっと私の腕に置いてくれた折り紙。
「こっち(右)がオスで、こっち(左)がメス。」
いつも鶴のオスメスを忘れてしまう私に、やさしく教えてくれる。
そしてこのかわいい折り紙を、どうやら、くれるみたい。
そっと自分のポケットに入れようとすると
「夫婦やきね!」
と言われていっきに緊張が張りつめた。
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(Instagram @aiuiroha)
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《日記》
一昨日。
そういえば高知に戻ってから一度もカラオケBOXに行ってなかった。
東京に暮らしていたころはライブ前など2度以上カラオケBOXを利用していた。
明らかにコンクリート造ではないマンションで、小声&小音で練習をし、カラオケBOXで大声で歌う。一人で。
「広めの部屋があればお願いします。」
2022年1月、高知。
東京にいたときの名残でそうお願いしてみる。
「ちょっと確認してきます。」
と言ってからカウンターを離れた店員さん、戻ってきて、
何かしら大丈夫だったのかそのままレジに部屋番号を打ち込み始めた。
「31番のお部屋です。」
案内されたお部屋がこちらだ。
広い。
これは「広め」なんてものじゃない。
広い。
さすが高知。太平洋に面しているだけある。
東京で「広め」と頼めば本当に広めの部屋があてがわれたが、
高知で広めといえば広い部屋がやってくるのだ。
少々落ち着かなかった。
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↓ ↓ イオンモールはこのようにして歩きます。↓ ↓
(撮影:いとこ)
そっと抱いていたいとこ娘をイオンモールの地上に下ろす。
すると今度は手をつなぎながら、いとこ娘がうれしそうに言う。
「パパがね〜、
お姫様抱っこしてくれるで。」
「え〜〜いいな〜〜
私もやってもらえるかな〜〜」
場末のスナックの中年女性のようなうらやみ方をする私。
一方、そばにいたいとこ(つまりいとこ娘のママ)はすごく驚いて、こう言った。
「え!!あれ、お姫様抱っこと思っちょったが!?
あれ、プロレスで。」
すごいちがう。
かなしい。
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「盤石」。
いとこに「いつ会える?」って予定を聞いて返ってきた言葉。
「○月○日は○時から娘の習い事、
○月○日の火曜は盤石、
○月○日は○時までなら・・(略)・」
・・・盤石。
盤石ってなに。
岩盤浴かヨガかそれに付随する何かか。
とにかくそれはいとこの予定のひとつで、
体によさそうなものだ(多分石を使うから)。
「盤石って何?」
メッセージで聞こうかとも思ったが
なんとなく恥ずかしくも思ってネットで調べた。
ばんじゃく【磐石・盤石】
① 大きな岩。
② 非常に堅固なこと。安定していて、動かないこと。
(スーパー大辞林)
なるほど。
そういうことだったか。
○月○日のいとこの火曜日は、盤石。
非常に堅固で安定していて動かないほど確かなフリータイム。
手元の辞書でも引いてみた。
(新明解 国語辞典 第五版)
ばんじゃく【〈磐石】
巨大で重たく、容易に動かすことのできない岩。
もはや、岩。
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デビューライブのチラシを置かしてもらいに、
高知の某喫茶店にお友達とランチを食べがてら行った。
そこの女店主は一度、去年のクリスマス、飲みの席で一緒になったことがある。
木のドアを開け、アンティーク雑貨なども置かれている店内に入り、
友人とランチのひとつを注文する。
注文したランチが届き、食べる前に思い切って声をかけた。
一度会ったことがあるんですが、ほら、あのとき、
クリスマスの時のことを話すと、女店主はすぐ記憶の中から私を思い出してくれた。
そしてチラシを渡すと、
「まぁ。歌う人だったんですね〜。」
と、外のパッとしない天気を忘れさせるような明るい声で言った。
はい、まぁ。
歌う人という自覚はまだなかったが否定もできずに言うと、
「今までもやってらしたんですか?ライブ。」
と聞かれたので、
いえ、今回が初めてなんです
と言うと、
「まぁ!じゃあドキドキするでしょう。」
と共感してくれた。
はい、もうドキドキソワソワです、
と答えると、
「うわぁ、こっちまで緊張してきちゃう。」
・・・まだ会って3度にも満たないというのに、
まるで自分が舞台に立つように力一杯の共感をしてくれている。
なんと人情味に溢れたお方だろう。
優しさに目を細めていると、
「じゃがいもだなんて、思えませんよねぇ。」
と女店主が言った。
先程まで舞台に立った時の臨場感を互いに感じていたはずなのに、何故じゃがいも。
突然の野菜の登場に、私の思考は停止し、真意を探る為に目が開く。
どうしたものかと目をキョロキョロさせていると、
キョロキョロに気づいたのか否か、より噛み砕いた説明があちらからやってきた。
「緊張した時は人をじゃがいもと思えって言われたけど、
とてもじゃがいもだなんて思えませんよねぇ。」
とのこと。
なるほど。
緊張した時の対処法なのか。
知らなかった。
そしてこれも女店主の優しさだったのだ。
だから私は努めて穏やかな表情で
「はい。じゃがいもだなんて思えませんよねぇ。」
と臨機応変に答えた。
にしてもじゃがいもはこんな風にも会話に現れるものなのか。
私は目をぱちくりと瞬かせ、
女店主との会話はじゃがいもで幕を降ろし、
ふたたびご飯を食べていた友人の方に向き直った。
ご飯を食べようと口を開くと、友人も口を開き、
「私は、かぼちゃと思いなさいって言われたよ。」
と言った。
喫茶sumicaにて 2011年9月末
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[2019年4月]
最近、朝ごはんのときにVOGUE JAPANのYoutubeを見ている。
VOGUEのスタッフが海外セレブやスターの別荘や自宅で73の質問を矢継ぎ早にしていく、というもの。
海外セレブやスターの家はとても広く、
カラフルで色んな部屋だったり庭だったりを目まぐるしく移動しながらスターが質問に答える。「一番ダサいニックネームは?」「好きなののしり言葉は?」「自分を動物に例えると?」——朝ごはんを食べている私も、できる限り、質問について考えることで参加する。
VOGUE「昔から持ってるものは?」
・・・うーん、なんだろう、
こういうとき人は、
子どもの頃のブランケットとか言うのかな?
私は・・・
「好奇心よ。」
画面の中のセレブスターが言う。
VOGUE「今まで贈った中で最高の物は?」
えーと、
小学生のときに
男の子に贈った
バッドばつ丸くんのレターセット・・・
「私の存在が何よりの贈り物よ。」
プレゼンス(存在)とプレゼント(贈り物)をかけたエマ・ストーンが言う。
VOGUE「ないと生きられないものは?」
食べ物!「愛ね。」
ハリウッドが遠い。
「今日の朝食?
いつもの食パンに、
世界中の愛を塗りたくってみたの。」(浜口)
◇◇こちらのエッセイの朗読が、こちらのYoutubeにて聴けます。◇◇
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比較的よく行く喫茶店には、
食器や花器などの雑貨類も少しだけ置いてあり、
「このコップかわいい。」
と手にとった瞬間、
「そのコップは割れやすいき、やめちょきー!」
と止められた。
比較的よく行くバーに、
3次会で行き、注文しようとしたら
「わざわざ注文せんでかまんき!もう今日は水にしちょき!」
と言われた。
お店の人が、私を知ってる。
調子がくるうと食器をすぐ割ってしまうし、
お酒もそんなに強くないのだ。
バーのマスターにいたっては
「お酒をすすめるだけがマスターの仕事じゃない」
というようなことも言っていたような気もするが、酔っていたので細かいことは覚えていない。
行きつけの店ってこういうふうにできるのか。
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