ここ3日間、母が東京に遊びに来ていた。
金曜の朝から来て大江戸ハッスルしていた母と夜になってから落ち合う。
外で夕飯を食べながら母は、
その日あった地下鉄での話を聞かせてくれた。
電車に乗っていると、
向かいに座っていた小学生らしき男の子が
「グリーン車みたいだね。」
と母に話しかけてきたという。
「知らん。」
と答えると、その子は
「えっ!グリーン車!知らないの!?」
と驚き、母が
「そう。」
と答えると、
「ま、グリーン車だって、信じなよ。」
と母を励ましたのだという。
母にはこういうエピソードが多い。
全く知らない人から
「校長先生!」
となつかれたり、
スーパーで買い物していたら、レジの女の子が
「時給も安いし、やってられん!」
と急にグチをかましたり。
なんなんだろう。
母には「話しかけてもいい何か」があるんだろうか。
「話しかけてもいい何か」が、
私は娘だからイマイチ分からない。
母は日曜日の今日、
「あ〜現実に戻らないかん〜。
シンデレラでいたかった〜。」
と自分のことを良く言って帰って言った。
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雪が、ふっている。
昨日の夜までは部屋のベランダから見下ろすこの景色に
雪が加えられたところを想像したこともなかったのに。
白い。
私はあまり雪の降らないところで育った。
雪の積もった誰か知らない人の家の屋根やまだらに白くコーティングされている街路樹を見て、
思い出すのは小学校5年生の頃のことである。
ある日、雪が積もった。
10年生きてきた中でもその日一番雪が積もった。
学校に行くとみんなが頬を赤らめていて、なんと一時間目が、急に休みになった。
「外に出て遊ぶ」時間。
その時味わった感覚は初めてのものだった。
想像のしていないできないところにぽっかり遊びが現れて、それに取り組んでいい一時間。
戸惑いと「いつもじゃない」感覚が、それこそ雪のように胸の中で浮遊していた。
雪が積もったその日、一時間目が休みになったこと。
雪のせいか時が経った記憶のせいかぼんやりしているグラウンドの風景。
今も雪が積もると思い出す。
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キーファが、いなくなってしまった。
隊列で先頭に配置していたキーファが、自ら、私達との冒険から離れて村に残ると言い出した。
キーファは冒険の始まりから苦楽を共にし、最もレベルが上がるのも早く、
戦力として一番あてにしていた人物だった。
そのキーファが、グランエスタード国の跡取り王子・キーファが、
レベル15にして隊を離れる、と。
すみません、今年の夏から始めたドラクエの話です!
なにぃ〜!!?、と私は思った。
最もアテにしていたのは勿論だが、
アテにしていたからこそ装備させていた高額の武器や防具はどうなるのか!!!、
私の頭に浮かんだのはそれだった。
キーファは今回、初めて着いて来なかった。
今回の冒険には出向かず、村にいる娘を守ると言い、
私達がひとつ課題をクリアしている間に娘との関係を深め、
戻ったら「俺の使命が見つかったような気がする、この娘と民族と生きる」と言い出したのだ。
(ドラクエの経験がない方にも説明しておくと、主人公が、
つまりコントローラーを握った私が操作できるのは隊列に並んでいる人物だけなのです。
現在キーファは隊列から離れているため、彼の道具を私がいじることはできないのです。)
「えーーーーー!」
画面の前でも一人声を発して、どうしたものかと思っていた私に
キーファが、「そこまで送るよ。」と言った。
そして数時間ぶりに隊列に加わり、
“◯ボタン”を押すといつものようにキーファの道具や並び順などを変えることができることに気づいた私はその場から一歩も動かず、キーファが列に加わってすぐ、剣、盾、装飾品、身につけていたものを全てひっぺがし、その他持っていた薬草、どくけし草、あらゆるもの全てを「ふくろ」に「うつす」した。
果たして、キーファはどう思っただろう。
善意で見送ろうと言い、いつものように隊列に並んで即時、身ぐるみはがされる気持ち・・・。
私も、苦いとこそばゆいを混ぜたような気持ちを感じながら、
現世へとワープ(過去と現代をワープしながら冒険しています)することのできる場所へと歩いた。
画面上では1mにも満たない距離を移動し、ワープ地点へ着いた瞬間、
キーファの体が主人公の側へ寄った、そして現世に戻った時、
隊列の側にはふくろが落ちていた。
「なんと!キーファの持っていた道具だった!」
というような文字が画面上に出て、
他の仲間が「キーファのやつ。」などと言った。
しかし、その中身はないのだ。
私が根こそぎ取ったから。
ただ、そう設定されていただけなのだ。コンピューターも、私も。
(2013年、8月末)
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中学からの吹奏楽部友人・アヤカから聞いたアヤカの妄想を、助走なしで聞きとり&書きとりしました。
・・・
クリスチャーノ・ロナウド(ポルトガル)と結婚することになる。
ロナウド「アヤカのホームタウンの高知県で結婚しよう。」
アヤカは会社で報告する、「この度、結婚をすることになりました。」
結婚式は高知市、九反田のホテル日航で行われる。
会社では「アヤカさん、国際結婚なんですね!
C・ロナウド・・・、あのロナウドと同じじゃないですか!」
と騒がれる。でも本物であることは隠す。マスコミに騒がれぬように、だ。
しかし結婚式当日、あのロナウドが親族とチャーター機で高知龍馬空港に到着。
アヤカとロナウドはホテル日航で幸せに結婚。
色々週刊誌には書かれるけど、ロナウドは優しい。
ロナウドはふとっぱら。
「海外に行くけど、アヤカは高知にいていいよ。」
家を買ってくれる。
— 幸せに暮らす。2人の間にできた子はニヒョン代表として活躍する。
・・・
アヤカはもうどっぷりの為、「ニホン」さえ上手くいえてないし、
ロナウドと出会う周辺の話は一切ない。
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2013年7月10日
夕方、日が傾く頃を見計らってプールに行き、濡れた髪をひとつに結びすっぴんで帰り道を自転車で走っていた。そういえばあの人にファミリーマートのジェラートが美味しいと勧められていたのを思い出し、坂道を下りながらブレーキいっぱい握りしめて5m先のファミリーマートめがけてハンドルを右に切ろうとした時、嬉しいことあったよ!とでも言いたげにニコニコしながら自転車を漕いでる中年男性が目に入った。清潔な白いシャツ。濃い色のベルトでベージュのチノパンをしっかり固定している細身の中年男性は、私が中学3年生だった時の担任、岡村先生その人なのだった。
「先生!」自転車で坂を下りながら呼びかける。
先生は上り坂の途中で慌ててブレーキをかけ、振り返り私を確認し、
「タイかどっか異国の人かと思った。」と言った。
なぜ異国の人に見えたのかはさておき、
「先生、痩せました?」と聞くと、
「いや、それが逆、太ったがやき。」と先生。
「ずっとベスト体重の55kgやったがやけど、それが今、史上最高の、57kgやき。」
「2kgって、あんま変わんないですよ。」
私のコメントは聞こえないのか先生は「それで最近鍛えようと思ってよ、
プロテイン飲んで1ヶ月くらい色んな人に方法聞いてトレーニングしよったがやき。
そしたら胃、壊してよ。」と続けた。「俺の体が悲鳴を上げたがやろうね。」
「へ〜、プロテインって胃に負担になるんですね。」
「いや、それは分からんけど、まあ俺には向いてなかった。」
話している時、先生は、坂道を下ってくる自転車、上ってくる自転車、歩行者、
車道を走る車、向こう側の歩道を通る何か、
色んなところをキョロキョロキョロキョロキョロキョロ見て、本当に落ち着きがない。
「先生、私今高校生みたいなんです。何をやったらいいがやろうって。」
「いいやん。俺もそんなもんで。
いや、8割子供のままやろ。大人なんて。」
そして、先生は、「最近“セイ”を感じるようになった。」と言った。「え?」興味深い話だと私は耳を傾けた。
「あの“性”やないで!あの…」
「分かってますよ。“生きる”でしょ?」
「そう。まぁ、りっしんべんの方もあるかもしれんけど、
最近になってすごく“セイ”を感じるようになったなぁ。」
「なんでですか?」
「“澄みきり”っていうビールが出たがよ。
知っちゅう?
それが結構美味しくてねぇ。今まで第3の時間(※正しくは第3のビール)って
どうしてもぬか臭いなっていうのがあったけど、それがないがよね。
ぬか臭さが無い、それを感じれる、“セイ”を感じるよネ!」
「先生、私はきっかけが知りたいんです。」
「あ、バレた?さすが……。するどいね〜。確かにこれは結果やもんね。うん。ああさすが浜口。」
このままはぐらかされるか、大した内容もなさそうだと察した私は、
「先生、私、中3の時何してる時が楽しそうでした?」
と尋ねてみた。
すると先生は「何をした時ふさぎこんじょったかやったら言えるけど、、、」
と言うので「そんな!楽しい方を知りたいです!」と制して言うと、
あの頃を思い出すように地面を見ながら先生は
「毎日、今日は何をして何を聞いて主導権握っちゃろうかって考えよったよね?」
「え?」
「他にも狙っちょったやつらはおったがよ。」
「うそ!?」
「うん。例えば◯◯やろ、△△やろ、あいつらもワ〜って目立ちたくて、」
「ウソ!?」
「覚えてないだけよ。色々あったがやき。」
「へ〜。」
「みんな月曜八時の枠が欲しかったがやけど、
そこを浜口が結局とっていってしもうたろ。
月曜八時に入れんかった人らぁは金曜十時に行くしかないわけよ。
あるいは浜口の番組の月曜八時のひな壇芸人として出演するか、
あるいはそれこそ金曜十時で自分の番組持ったり、そうじゃない人は本読んだりよ。」
「じゃあ、先生、中3の頃の私は、何が向いてると思います?」
「え?」
「役者なのか、脚本家なのか、文章なのか。はたまた歌?」
「ああ。
オールマイティでいいがやない?
カズとかはよ。サッカーやろ。
もうサッカーしかないってそういう感じやんか。
でも中田はよ、中田英寿ね?
サッカーとかやなくてもいいって、そういう人やんか。
色んな国行って、実際色んな国の言葉喋れるし、あの人頭もいいきね、
震災の時はすぐ現地に行って活躍したり、、
中田はひとつじゃないやん。浜口も、中田タイプやろ。」
私達はファミリーマートの隣の駐車場の前の歩道で、自転車を握ったまま話を続け、
私は既に足や手を蚊に4,5カ所かまれているのに対し先生はかまれていないようなので解散した。
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春のツアーは4月の26日、京都から始まって、
京都で2泊して東京へ移動、30日東京でライブをして、翌日には高知に戻りました。
そして5月の19日、去年開催してご好評いただいたような企画、
はまぐちひろこ歌謡ショー「ひろこの花は夜ひらくvol.2」の台本執筆、ゲストとの練習、当日の仕込み、宣伝等等等等等等!
息を抜きたいと思わずにいられなかった。
だから本番の3日前、休みだったよっちゃんと焼き肉ランチに何がなんでも行くことにした。
よっちゃんは車に乗ってやってきて、運転席にいるよっちゃんはなんと“サンバイザー”と“サングラス”をしてた。
「すごい。」
今年のよっちゃんはすごいと思った。
そしてよっちゃんはサンバイザーとサングラスと、手袋の装備で運転をしながら、
「野々村真さんの娘さんがデビューしたがやけど、」
という話を始めた。
「ののん、野々村さんの娘が花粉症らしくて、
それでそれを逆手にとった花粉症の歌を出したがやって。」
夢中で話すよっちゃんは今もサンバイザーとサングラスをしてる。
それを逆手にとったら一体何が生まれるんだろう。
日焼け?
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東京に着いたその日の夜、スタジオに入ってみた。
ギターのハードケース片手にスタジオまで歩いてゆくと、
そこでは皆が集団で楽器を持っていた。
小さな徒党を組んでいるのだ。
私はフォークギターと手提げカバンだけで一人でスタジオに入った。
一時間ばかし練習をして出ると、やはり何組かの徒党が話し合いをしていた。
小さな徒党達は私のことを見た。
あの人は一人で一体何をしに来たんだろうと思われたかもしれない。
私は浜口、ここへはピアノを弾きに来た。
(これで2013、春のツアー記はおわります。)

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「私ずっと“モンシャンミッシェル”と思っちょったがって!」
と、パリ旅行から帰ってきたばかりの友人、よっちゃんが言った。
ところでよっちゃんはよく聞き間違いをする。
最近がんばるゾ!と語学力向上に燃えている韓国語だって、私が5回
「カムサハムニダ(韓国語でありがとうの意)」
と言って教えてあげても
「え?カムハムハサムニダ?」
と平気で聞き返してくる。
なんだ、カムハムハサムニダって。
噛むためのハムでも挟む気なのか。
「でもね!今回は言い間違えたんではなくてそう思い込んじょっただけやきー!」
と、モンサンミッシェルの件について、彼女はなぜか開き直っている。
言い間違いを庇った結果、聞き間違いの可能性は露呈したことになるのだがそれはさておき、
「ねぇ、モンサンミッシェルって、何?」
私は世界地理とか各国に散らばっている歴史的建造物に疎い。
アンコールワットはただの土砂道のことだと思っているし、黒海と死海の違いも分からないし、
入ったら出て来れない何かがどこかにあると聞いたことがあるが何のことだか分からないし、
斜めに傾いてるやつとか、とにかく私の知らない名所が世界にはまだまだたくさんあるのだ。
「えっ!モンシャンミッシェル、知らんが!?」
よっちゃんは軽く驚いてから、
「ひろじに写メで送った、エッフェル塔じゃない方。」
と言った。
これはもしかしたらエッフェル塔ではないかと思っていた写真はやはりエッフェル塔だったのか
と少しホッとしてから、もう片方の写真を思い返す。
「ああ、あの幻想的な!」
写メールから受けるあまりにアバウトな感想もよっちゃんは満足気に受け止めて後、
「あれはね、、」
と、なぜかモンサンミッシェルができるまでのエピソードを語り始めたのだ。
(おそらく現地で教わり得意気になっているよっちゃんの以下、説明。)
昔、ミカエルさんって人がおったが。それで、ある日そのミカエルさんの夢に神様が出てきたがやって!それで神様が、あそこに、教会を建てなさいって言ったがやって。今モンシャンミッシェルがある場所にね。でもミカエルさんはまさか自分のところに神様がくるわけないって思って、無視したがやって。そしたらもう一回神様が夢に出てきて、同じこと言ったがやって!でもまだミカエルさんは自分のとこに神様がくるわけないと思って、それも無視しちょったがやって!そしたらまた神様が出てきて、3回目の夢でまた同じことを言ったがやけど、神様が自分の頭の中に指を、すっと入れてきたが、頭にこう、刺したがやって!ミカエルさんの。それでその指が抜けても痛くもなんともなかったき、これは本当に神様ながやと信じれて、こりゃ教会建てないかんと思ったがよ!それでフランスのおえらいさんのとこに、建てるには許可がいったきね、許可をもらいにテクテクと、モンシャンミッシェルの場所は遠いきテクテクと、おえらいさんのとこに行って、それで許可がもらえたがやって。そしたらその帰り道、地震が起こったが!そしたら、今まで平たかった場所がもくもくもくっと隆起してきてぇ〜、で、まぁそこに、その隆起してきたとこに、モンシャンミッシェルを建てたがやって。それで、当時から聖なる場所として〜、モンシャンミッシェルは巡礼の場所になったがやけど、モンシャンミッシェルにつながる道が潮の満ち引きの場所やって、そんで潮が満ちるのが時速8km?かなんか、私も見たけど、とにかくすごい早さで満ちてくるがって!それでもたくさんの、しゅごうそう、たち、が、、
ん?
・・・しゅごう?
今まで相づちだけで大人しく聞いていた私ももうダメだ。
その歴史的背景のある厳格な建造物を前に、
彼女の説明はあまりにオリジナリティ豊かで、
言い間違っているモンシャンを直す気配さえなければ、
そこに修行僧ならぬ“酒豪層”達が押し寄せる様はあまりにひょうきんだ。
そう、よっちゃんは言い間違いもよくする。
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今日のマヤちゃんは素敵だった。
とあるライブ会場で会って、
「周りに、美人が多すぎる……。しんどい……。」
と言っているようすはいつもと同じだったけれど、
結構なスピードで自転車帰り道、
2人でぐちゃぐちゃ言いながら帰って、
ぐちゃぐちゃ言ったけど最後、
「今も職場で「?」と思うことがあってさ。そのこと考えてて、
こないだもその話してたんだけど、
そしたら言われたんだ、
それを言ったり気にしてても事態は変わらないって。
自分がその時できる事をするしかないって。
それで今日、そう思って働いてみたんだけどさ、そしたら何か、変わったんだよ。」
これ受け売りだからと言うが、
今目の前で美しいマヤちゃんが言ってるのだから私にとってはもうマヤちゃんの言葉なのだ。
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2011年10月1日
今回、私は特に部屋の掃除をするでもなく、体を念入りに磨くこともなく、
いつも通りに過ごしている。
今、本番前。
久しぶりの本番前。
昔、役者をやっていたことがあるのだ。
そして、出演する舞台の本番前には、
あますところなく部屋を掃除していたのだ。
隅々まで掃除機をかけ、排水溝や水回りなど特に念入りにキレイにし、
前日あるいは当日に入るお風呂では磨き残しのないように体の全てを洗い清め、
小屋に入る日はまともな服を着て、本番当日は片付いた部屋の中で、
線香を焚き、あらゆるものに祈り、その線香の煙を自分の体の周りで一周させた。
あれから知らない間に4年が経ち、
私にまた、本番がある。
今日は歌の本番だ。
特に部屋の掃除もしていないし、掃除機はここしばらくかけていない。線香もたいてない。
人には同じような状況になった時しか目覚めない記憶がある。
それはかつての本番前。
気が狂ったように本番前、身の回りをキレイにしていたのは単に、
礼儀の問題だと記憶していた。
舞台にいるかもしれない神様のような存在に、失礼のないように、
極力色んなものを清らかにしてから挑んでいたのだ。
と。そう記憶していた。
でも違った。それだけではなかった。
やっぱり掃除しようかなと身をかがめた時、それを思い出した。
私は、負い目を0にしていたのではなく、言い訳できる可能性を0にしていたのだ。
と。
万が一失敗した時、何者のせいにもできぬように。
自分ひとりで立ち向かえるように。
もし何かアクシデントや芝居上のミスがあった時、
ああ、排水溝を掃除してなかったからだ、
洗い物を残しているからだ、
体の磨き残しがあったからだ、
と思えないように。先に手を封じていたのだ。
あれは、失敗の原因となるものを殺す作業だった。
人間らしくないな。
と4年後の私が思う。
昼寝でもしようか、と窓からの風を受けて考える。
あと何時間かしたら新しい本番がはじまる。
その本番は「デビューライブ」と銘打たれている。
2011年10月1日
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