ヒマな日が増えるとすぐ帰省するという癖があり、
仕事がかぽーんとなくなったため例にもれず帰省した。
3月△日
高知についたらすぐ、何か食べる。
これはエスプレッソをかけて食べるやつ、あ、アフォガードだ。
近所のスーパー。天国かと思う。
3月△日
「日曜社」でモーニング。
高知のモーニングの存在は私の中で大きい。
いとこの家へ。
粘土でせっせとおっぱいをつくるいとこ娘を見守る。
これは、おっぱいの出来を確認しているところ。
これは、おっぱいにヘソをプラスして精度を高めているところ。
メガネを粘土で隠してもピアノが弾けるいとこ娘。すごい。
夕飯、みんなでカレーを食べに行った。
なんか海。(左に写っているお父さんらしき人のポーズ)
帰り際、母から電話で
「カレーのテイクアウトしようと思うけど」と言われてポークコルマを頼む。
家に帰ってからまたカレーを食べた。ビールも。暴食。疲れている。
3月△日
オーテピアへ。
プラネタリウムを見た。星座と結婚したいと思った。
本を借りて帰る。
借りたものを見ても、疲れているのがよく分かる。
3月△日
香川へ。エクセレント・ミキに会いに。
「くつわ堂」でモーニング。奥にいるのがエクセレント・ミキ。
くつわ堂のモーニング最高だった。また行きたい。
仏生山温泉では本を読んでいいはずなのに、読んでいるのは私だけだった。
3冊も持ち込んだが、結局1冊しか開かなかった。最高だった。
ロードムービーっぽい。
やはり疲れているのか、
私の写真をとったエクセレントがその写真を見て、
「・・・(SNSには)あげんでおくわな。」と言った。やっぱりそうか。
うどんと、焼き鳥を食べて帰った。
3月△日
高知の、山の上にある本屋へ。
人生には、進まなきゃいけないときがある。
こんな場所でもGoogle map「しばらく、道なりです。」
ついた。
店主の千世さんはかつて高知で開かれた「テキーラ会」で知り合った人。
テキーラの恐ろしさを知らなかった私はその日、
人生で2度しかない恐ろしい目に会い、
千世さん宅のトイレに籠城するという失態を犯しており、
以来、申し訳なさすぎて避け続けていたのだが、
そろそろ時効かと、いよいよ挨拶に行ったというわけ。
本を3冊買って帰る。内2冊は、
『星を撒いた街』(著・上林暁、撰者・山本 善行/夏葉社)
『寺田寅彦 科学者とあたま』(著・寺田寅彦/平凡社)
当地で所縁のある本を手に入れるのって、
すごく贅沢な楽しみだなと思う。
香北にある温泉へ。久しぶりに1円玉をひろう。
夜、ひろめ市場で中高時代の友人と会う。
なにやら同級生が3人もこぞって8歳年下の男性と付き合ったり結婚したりしているそうで、謎の焦りを感じる。
小松のところへ行って、タクシーで帰る。翌日、二日酔い。
3月△日
朝、母とモーニングをしていたら、
なんだか、時間がありそう、ということで、愛媛は道後へ。
泊まったホテルの露天風呂は「バラ風呂」という生花のバラを浮かべた仕様で、
母はしゃべりながらそのバラをちぎっており、その是非についてバラ風呂で話す。
夕食後、アプリゲームに勤しむ母。曰く「つらいけどやってる」
3月△日
朝、ホテルでサービス券をもらった道後の「椿湯」へ。
先に風呂を上がった母に近づくと
「さっき、こちらの方に
浴衣の前が逆ですよって教えていただいた!」
と謎のおばさんを紹介される。会釈する。おばさんも困っていたと思う。
ホテルの部屋の去り際の違い。奥が私で手前が母。
高知に戻って父と会う。
その足で馴染みの公園へ。考えたり書いたり、少しだけ雲梯をしたりする。
3月△日
かつて働いていた病院の院長のところへ。
いつか電話がつながらなかったと言われて電話番号って大事だなと思う。
海へ行って帰る。
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吉永小百合さんがプールでは1000m泳ぐ、という話を聞いてから
年下である私が25mや50mで騒いでいてどうすると思い、
プールに行った時はできるだけ
1000m泳ぐようにしています、できるだけ。
仕事が忙しかったせいもあるのですが、
昨年のいつごろからか、利用していたプールがなにやら工事をしていて
泳ぎはとんとご無沙汰していたのですが、
先日、実家の高知に帰った際、帰省したその足で市営プールに行きました。
久しぶりに水泳と1000mに挑む私の頭の中はこんな感じです。
とにかくこのようにしないと
私は1000mなんて泳ぎきることができません。
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「トンボいるじゃん。トンボ」
「トンボ?(笑)」
「そう、トンボ(真顔)。トンボの子供はヤゴでしょ。トンボはヤゴからトンボになるでしょ。で、トンボのヤゴの形って全然ちがうじゃん。トンボはこんなに(と言って割り箸をつまむ)細いのに、ヤゴって結構ぶっといでしょう。で、ヤゴって水中にいるんだけどさ、だんだん、羽化が近づくとだんだん、水面に近づくんだって。で、ギリギリまでちかづいてすれすれまできて、陸に登ってから成虫になるんだよ。それでね、トンボの羽、あるでしょ。あれ、実は平らに見えるけど、ちょっと膨らんでるんだって。なかに、シミャクっていう体液がはいってて、ヤゴからトンボになったとき、羽の中に、ヤゴのなかにあった体液を循環させるんだって、それで羽がピンっ!ってなるんだよ。ちゃんと理由が、あるんだよ。すごくない!!!??」
「すごい!」
こんな風にしてマヤちゃんが私に伝えてくれているのは、
-元気が出ないときは、『虫』のことを考えたらいいよ。
ということなのだ。
※ 星や木や花などでも可。
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最近「恋愛」のことを考えすぎてるのは
会社ででまぁまぁ大変なことがあった(それはまた別の機会に書く)からだと気づいてからは少し落ちついたけれども、
私は今日も町の一角のカフェで恋愛についての話をする。
公美さんはやたらとNHKオンデマンドで仕入れた情報を揺るぎない自信で語ってくれる。
「500万年後、世界から男性はいなくなる。」
「絶滅危惧種だった***っていう生物の、最後に残ったメスの一匹が急に雄雌同体に変化して6匹子供を産んだの。」
1匹ならまだしも、いきなり6匹ってすごいですね、
という相づちも公美さんには届かない。私は恋人が欲しいんです。
「そんなのいなくていいじゃん、男とか女とか」
-え、それは、友達、ですか?
「どっちだっていいんじゃないの?男でも女でも、パートナーで」
-え、女も?
「うん、どっちでもいいと思ってるよ。はまこ。」
公美さんは私のことをはまこと呼ぶ。私が学生のときから、
すでに公美さんが大ベテランの女優だったころからそう。
「はまこ。固定観念、捨ててこ。」
それでも私は自分の気持ちをなにか伝えなきゃと思う。
「私は、週に1回会えるみたいな恋人が欲しい」
「それ、友達じゃだめなの?」
「でも例えば男の人の家に何度も行ってたらむらむらしてきませんか」
「じゃそれはそれでいいんじゃない?」
「え、体、を?」
「そう、(欲望の)抑制ができないならそれでも」
「でも、女の人はよく体を重ねると情が、、」
「はい!固定観念!!!!!」
・・・・!
・・・固定観念の、鬼!!!
私は今、寝る数十分前なのに睡眠によくないとされる
PCを開いてこれを書いている。固定観念を捨てているからだ。
***
でもあの日、喫茶店で、
公美さんとパートナーになるかも、
と思ったらドキドキしてうまく話せなかった。
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基本的に好きな人(恋)がいないときがない。
そういう話をすると、ある40代のカメラマン女性から
「それは本当の好きじゃない!一生に好きになるのは2〜3人!」
と言われた。
基本的に人の言うことはそのまま一度は受けとるタイプなので「そうなんだ」と思う。
じゃあ、本当の好きってどんな感じ?(ちなみに私は今34歳)
◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯✖️◯
「一生に好きになるのは2〜3人っていう説をこないだ聞いたんですけど、」
私は今、会社を早退して児玉さんの家にいる。
児玉さんの家は元々奥さんがいて、少し前までは猫もいて、だから広い。
その一室にあるこたつで、私は児玉さんにこないだカメラマンから聞いた説を唱えた。
「そういうん、あるやん」
いつになく大きめの声で、児玉さんは言った。
「そういう、〇〇は何回とか何人とか、
人生にモテ期は3回とかさ、
世の中にそっくりな人が3人いるとか、
そういうんなんかめっちゃ腹立ってんねん」
旬な話題が出せてよかったな〜と私は思った。
「そんなん確証ないやろ。
人生で好きな人が2〜3人て、
10歳で死んだらどうするん」
「やめてくださいそれは」
「そやな」
児玉さんは続ける。
「せやからさ、去年か一昨年か、
いつものメンバーで集まって飲み会があったとき、
モテ期みたいな話になってさ。
俺の番が来たとき『モテ期は1回。生まれてから今まで』って答えたもん」
「・・・。・・・。
なにそれ、ありなんですか」
「その場でもそうなって、その話終わらせれた」
この人、何かが根深い。
そしてなぜか児玉さんは今も「モテる人」という肩書きを得ている。
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1月20日日曜日
目覚ましをかけずに起きて、お風呂の湯をためて入って、
散らかった部屋を片づけたり、昨日取りこんだ洗濯物をたたんだり、
急に煮物をつくったり煮物をつくりはじめてからそうだ煮物って
味しみるのに時間かかるんだったと思い出してまた別の昼食をつくったりしてもう14時とか。
ご飯たべてから少し練習。16時、明日の仕事のため資料を借りに図書館へ。
書棚から厳選した書籍をカウンターにもっていくと図書カードを忘れている。
図書カードを忘れたのですが、と言うと「身分を証明できるものはおもちですか」と聞かれる。いや図書カードを忘れる場合って「財布をまるっと忘れたんです」と言うと「身分証明書があれば借りれるのですが……」と言われる。行きづまる。
すごいスピードで家と図書館を往復することにする。
これだからライブの日は。
ライブ以外のことはなかなか抜けが出る。
ライブ以外のことは。
1月20日(日曜日)下北沢lete ワンマンライブ
夜は家に0時過ぎに帰ってから、片づいた部屋にクイックルワイパーをかけた。
またお風呂に入ってから寝た。2時。
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年末、仕事でうかがった先が近所で、
「最近近くに引っ越してきたばかりなんです。」
と言うと、「1月1日、こっちいる?一人?」と聞かれて「はい」と答えると
「一人の人たち集めてすごろく大会するけどくる?」「いきます」
これが、12月の話。
そして迎えた2019年元日。
うかがうのが2度目になるその人(Sさん)のお宅に入ると、
すでにすごろくの土台ができていた。
そうして少しずつ"一人の人"たちが集まり、
Sさんを入れて6名になったところですごろく作りが始まった。
そうだすごろくはまずは作るところからやる。
「なーんでもいいの。」
「現実に、ありえないようなことを書いてね!」
「でも、つまらないのは、ダメ。」
なんでもいいと言いながら、Sさんの注文が多い。
現実にありえなそうで、つまらなくないもの……。
「タイムマシーンに乗ったので、2マスすすむ」
すごろくなのに、日常がじんわりとにじみ出てしまっている。
「〜ので、」と書いてしまうあたり、現実から脱し切れていないと思う。
もっと端的に!
「急に5億もらう」
自分という人間の浅さを知る。
なんなんだ、どうしたらいいんだ。
現実じゃない、つまらなくない、、
大したことない2コマしか書いていないのに、
すごろくスランプに陥る。
できれば新年早々、スランプになんて陥りたくないと思う。
だけど思いつかない。
現実にありえないようなことで、かつ、つまらなくない……、
「Sさん、ここに、止まってる人がいます!」
「なに!?書けない人はどいて!」
私はSさんに押しのけられ、すごろくの外に出されてしまった。
そこは誰もいない、世紀末的な静けさに溢れた世界だった。
盛り上がるすごろくワールドに顔だけ無理矢理ねじ込んで、
私はSさんの書いたコマを見た。
現実がなんなのか、わからない。
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12月30日(日)
はじめておせちを作ろうと思う。
まだまだこの世は知らないことばかりで、
数の子は高かったし原料となる黒豆より出来合いの黒豆の方が安い。
あと、かんぴょうが売り切れていた。
昆布を巻くためのかんぴょう。
元かんぴょうが鎮座していたスーパーの棚を見上げて、同じく途方に暮れている婦人がいた。
おなじ境遇を思って言ってみた。
「これじゃあ、巻けないわ。」
すると「ほんとうねえ!」といってくれてうれしかった。
婦人の仲間入り。助太刀はかんぴょう。
満足してスーパーを出た。
12月31日(月)
朝、起きたら直感で「マックが食べたい」が降りてきた。
30日に買いきれなかったものや、
30日に買いたいと新たに思ったものを買いに、
隣の駅まで行く。
そんだもんだからお昼にマックを食べた。
隣の席には入れ替わり立ち代り
4人家族がやってきた。
1組目の家族の、お父さんがまだ5歳くらいであろう娘さんに
「年越しそばって知ってる?」と聞くと、娘さんはとても元気に
「知ってるよ!!アキばあちゃんが食べてたやつ!!」
と言った。
アキばあちゃんが食べるそば=年越しそば ではない。
多分なんならその時、君もそのそばを食べた。
12月31日、東京にいる。
今年、生まれて初めて一人で年越しをする。
そして物心ついたときから大晦日には見ていた
紅白歌合戦の間、私は初めてのおせちをつくっている。
泣くかと思ったら泣かなかった。
ただ、初めてオンデマンドでビデオをレンタルして見たら吹き替えで、
2倍の値段を払って字幕版を買い直したとき泣きそうになった。
2019年、やることをやるつもり。
–2018年12月31日–
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仕事中、偶然流れてきた、久しぶりに聞くミュージック。スピッツ・・・。
久しぶりのスピッツに胸をつかまれ、「スピッツはいいですね・・・」と言った。ら、
「スピッツ世代ですか?」
と聞かれた。
スピッツ世代・・・。
わたしは果たして、スピッツ世代なんだろうか。
よくわからない。胸を張って、スピッツ世代だと言えるのか、わからない。
そう考えて黙り込んでしまっていると、もう一人が
「スピッツ世代よりは後じゃない?」
と言った。スピッツ世代より、後…。
「じゃあ、ジュディマリ世代ですか?」
ジュディマリ世代・・・。
鼻先をくすぐる風に少し照れ笑いしてジュディマリ世代・・・。
スピッツもジュディマリも、たしかにセーラー服を着ていたころ、聞いていた。
だけど、「世代」とつけてみていいものか考えると妙にしっくりこない。
わたしも試しに聞いてみた。
「じゃあ、なに世代ですか?」
聞くとその人は、
「恥ずかしいですけど、、、」
と前置きをして
「ファンキーモンキーベイビーズですかね。」
ファンキーモンキーベイビーズ世代・・・!
・・・長い。
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生きているとまぁまぁいろんなことがあって、
思わぬ出費が発生することがある。
私もこのたび思わぬ出費、かつ必要な費用により
微々たる貯金のほとんどがなくなることになる。
「つまり再出発です!」
と会社でいうと、上司が
「馬車馬のように働けばいいよ」
といった。
「仕事終わったあと、なにかすればいいじゃん」
ほら、そこのコンビニは?
銀座も歩いて行けるし、キャバ嬢とかは?
どこまで本気かわからない上司の提案には、
「コンビニで働いても何もサービスできないと思いますけどいいですか」
「キャバ嬢はたぶん無理です」
とだけ答えておいた。
そのあと、上司は誰かと電話しているとき
「ああ、浜口ですか?馬車馬のように働いてますよ」
と言っていた。
さらに、前の席の女の子に
「あなたはできる人だから」と褒め、
「私は馬車馬」と合いの手を入れると
「馬車馬のほうがスピードは早いよ」といってくれた。「ねぇ、馬車馬」
このまま行くと、会社でのわたしのニックネームは「馬車馬」になると思う。
だけど働きながら、「馬車馬」っていい言葉だな、と思う。
ジーパン、テキサス、スニーカー、マカロニ、馬車馬
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