2016年10月3日
浅野と遊んだ
わたしたちは天気で予定を決めてしまうような
のらりくらりしたところがあるから、
片方が今暇? というときもう片方がなにかしら仕事をしていたり、
片方が今日お茶しよう。というときもう片方が寝ていたりで、
とにかく間延び+間延びでひと月が経ったころ、
いい加減「決める」ことが大切だと気づき、
28日にしようと決めた。
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遊ぶ、、、
お茶でもなく、呑むでもなく、
大の大人同士がいざ遊ぼうとなると、
はて、何をしたらよいのやら、
いまいち分からなくなって、
ひとまずメッセージなどやりとりする。
わーお! 何して遊ぼうねえ、、。
ハマーは一日あいてる?
何しようか!明日は晴れっぽいからドライビンしちゃう?
でもわたし運転できないからハマーに任せちゃうことになるが…
わたしは1日融通ききますよー
あさの、さてはドライブしたいがやね!
都内からドライブってどこに行くのがいいかねぇ、、
わからんのよねえ、、
ドライブじゃなくてもいいのよー
ちょっと待ってー、何かあるか考えてみるワー!
うぃー!
ドライブがよければ適当にどこか決めていくのもいいし、
マザー牧場(千葉)っていうところもみつけたよ。
あるいはどこかの町で集合してぶらぶら散策するとかも楽しそうやし、、
何か二人で作ったりするのも楽しいね、紙芝居とか。
紙芝居つくるのすごい楽しそうじゃん。 それにしようよ
車じゃなくていいが?
ぜんぜんいいよ
そりゃ自分から言ってみたことだけどさ、
わたしは自分でも「紙芝居」と入力しながら
はっ、何を言ってるんだろうと思っていたし、
てっきりスルーされるものだろうと思って、
いや、もし仮に、万一ね、紙芝居が採用されるにしても、
大の大人2人の1日があいているのだ、
「お出かけ」というカテゴリは捨てがたいだろと思って、
「 高尾山へ行って、頂上で紙芝居をつくる 」
という合体策も提案してみたが、
「どちらか(のんびり高尾山か、 のんびり紙芝居)しか無理」
とのことで、
メッセージがわずらわしくなった私は☎︎をかけた。
-- 本当のところ、一番したいのはなに?
-- ドライブの欲求は、満たさなくて大丈夫なの?
-- どこか、行ったりしなくていいの?
-- ほんとうは何が一番したいの?
浅野の答えは全部「紙芝居がしたい」のひとつだった。
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9月28日(すいようび)
13:00。
わたしたちは浅野の家の最寄駅で落ち合い、
500円の和風カレーを食べたあと世界堂へと足を運んだ。
世界堂は広い。
さすが世界というだけのことはある。
日常ではなかなか目にしない、いろいろなものが置いてある。トルソーとか。
しかしそんな中にあっても浅野の歩みには迷いがなかった。
浅野の足は、紙芝居の画用紙を求め、紙芝居を描くための水彩絵具を求めていた。
(だけどその手の指先は、
「あっ絵の具あったよ!」
とさせば油絵用だったし、
「あっ水彩絵の具コーナーあったよ!」
とさせばアクリル絵具だった。
「え、アクリルって水彩じゃないの?」
うん、ちがう。アクリルは水彩とちがう。
だけど「どう違うの?」と真摯な表情で聞かれても、それはあまりに唐突な質問で、
「油絵と水彩の間だよ。」
というデタラメな答えしか返せなかった。)
世界を旅したわたしたちは、一度現実的になり、
今日1日の紙芝居だけのために一体どこで/なにを買うべきかを考えた。
そして2人は背中を丸めて100円◯一の店で、
画用紙と絵の具と筆を、合わせて540円で買ったわけだ。
14:30。
物語は浅野が考えて、
絵は私が描き、
色つけは2人で(最終的に浅野が)やることになった。
「主人公は?」
物語を考えはじめた浅野に聞かれて
「男子。20代か30代の。」
と答え、
「その他の登場人物は?」
と聞かれて
「喫茶店の主人と犬。」
と答えると
「猫でもいい?」
と聞かれたので
「いいよ。」
と答えた。
浅野は猫が飼いたいらしい。
それから浅野が好きな絵本の話をしてくれた、
「ある日、ジジ・ジャン・ボウ(主人公)は起きたらおったまげた。
おちん◯んが長ーくなって、
町中におちん◯んがのびてたって話。」
「それは大変だね。」
「うん。(紙芝居も)それはどう?」
「いいけど、30代男性のおちん◯んとなると、
いやな顔する人も出てくるだろうね、街に」
と答えると、浅野も納得してくれたようで、
結局、浅野がいつか途中までメモに書いていたという
『しじみおじさん』
の話になった。
14:00頃から開始された紙芝居制作は、
途中、浅野の家にあった東京03のDVD鑑賞をはさみつつ、
終了したのは19:00近くだった。
(浅野はそのあとも、色塗りの作業を継続してやったらしい。)
けっこう疲れた。
で、この紙芝居、いったいどうしたらいいんだろ。
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ところでいつか浅野は●こんなこと●を書いてくれている。
また遊べて良かった。
また遊ぼ。
[ 物語を真剣にかんがえる浅野とプリンを1滴も残さず食べようとする浜口 ]