2022年10月30日

ある日の日記


ひさしぶりに歯医者へ。口の中ってつくづくプライベートな空間だな〜と思



無職になったことを母に告げると

「あんた、そしたら早稲田に行きや!」

と言う。母は永遠に私が大学に入学したことを喜んでる。

卒業して10年以上経った今も、大学が何か力を貸してくれると信じて疑わない。

私は私で物は試し、
早稲田駅近くに住んでる友人に「何か助けてくれるところ、あるかな?」
とメッセージすると"キャリアセンター"を教えてくれる。

サイトを開くと【支援について】の項目内に"卒業後6年以内の方"の文字。
友人もその文字に気がついたらしく、改めて「私たち、卒業して何年?」聞くと
「オレ15年目」、笑った。


せっかくなので歯医者にも行った。

おそらく昼食に合流か? と連絡をとり合っていたかの友人に電話すると
今スーパーでそっちに戻るのが30分後くらい、とのこと。少しさまようが
お腹が空きすぎて何もできないと判断、一人でなつかしの店へ。

「ごんべえ」

(当時の)いつものカツ丼+うどんを頼む。

味が・・・濃い!!

当時もこんな濃かったんだろうか? いやさすがにこんな濃くなかった気がするが
私の口も変わっただろうからアテにならない。水うま
(芝居や稽古の昼休憩とかに来てたからこの濃さが浸みたのか?わからない。)

それからキャリアセンターへ。
キャリアセンターは学生会館の3F にあるらしい。


胸がしまる。

私は、ここで、かなり濃い時間を、凝縮して、過ごしていた。

主に芝居。あとは音楽。
会館内の1Fに入っているセブンイレブンでしょっちゅう昼食やら夕食やら買い、

「ここのセブンが日本で一番売上高いがやってー!」

とはしゃいでいた(当時)。

すべてがここにある、そんな気がした。

キャリアセンターで恥をしのんで進路の相談をした後、
思い切って地下2階にも行ってみた。

 

 

 

 

 



ずいぶん建物が老朽化してしまってはいたけど、
今もあそこや、ここに、あの人たちが
看板をつくったり、小道具をつくったり、出番を待ったり、小屋入りの準備をしているような気がした。

本番までの時間を、雑談交じりに過ごしているような気がした。

(2022.07)