2022年4月10日
アナザーストーリー of ハイランド
春。
春になり、おもちゃ売り場をふらついていると、ボールを見つけた。
ボール。ビニールのボール。
子どもの時、こういうボールがなんとなく心からたまらなく好きだったこと、
家の前を流れていた緑色の川にときどき浮かんでいたこと、
などを思い出し、購入することにした。春だし。
いとこの娘(通称:いとこ娘)が好きなドラえもん色。
「ボール買ったんだけど、遊ばない?」
ボールの写真と、チャラいメッセージを送り、いとこと日程を検討する。
そして候補日となっていた週末の土曜日、いとこから電話がかかってきた。
「なんか、みう(いとこ娘)が、
物理的に、遊べる時間が一番長い日がいいって言ゆう。」
・・・物理的に!
一応候補はいくつかあって、
今日土曜日、いとこ娘の習い事の合間か、
あさって祝日も二人で過ごす予定のため都合がつくらしい。
「明日は、なんか、
レジャーチケットみたいなのもらっちょって、
それがもうすぐ期限切れるき、
急遽、鷲羽山ハイランドに行くことにして。」
ここで、しばし、間。
電話向こうのいとこ娘が何か言っている気配。
「寛子ちゃん、、、
鷲羽山、、、、
行く、、、、、?」
突然のことに、私も、しばしの、間。
「いやっ! なんでもない! 気にせんで!
みうが行きたいって言よったき!」
「・・・行きたい・・・」
ちょうどその1週間前、私は車で関西に向かっていて、
瀬戸大橋を渡りきる手前、車内から見えたなつかしのテーマパークが気になっていた。
「行く」ことにしないと行けない場所。
久しぶりに行ってみたいと、多分どこかで思っていた。
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「物理的に遊べる時間が一番長い日」と言っていたいとこ娘に対しては、
そんな一度きりなんて思わずに! ということで
その土曜日もいっしょにボール遊びをした。
この翌日、私たちは鷲羽山ハイランドに行く。