2022年2月13日
いとこ娘、プールから上がる
1月某日
いとこと、いとこ娘がプール教室をしているすぐ近くのスタバでお茶をするのがたまの楽しみ。
「多くの人は寛子ちゃんみたいに表現欲があるわけやないきー!」
と言われてなるほど。
プール後、濡れた髪でひょこひょこやってくるいとこ娘を見るのも愛おしくて好き。
しかしいとこ娘、なんだかテンションが低め。
前回も低かった。前回は、なんと足をケガしてしまっていた。
今回も目の前で、おそろしく小声で、口元に手をあて、母親であるいとこに報告する様子もまさしくデジャヴ。心配しながら見守る。
今回は、靴下を片方なくしてしまったらしかった。
ポッケから赤い赤い色の靴下を、ピョロっと出して「ほらね。」といった。その片方が、ないらしい。
「とられたと思う」
年齢にあまり似つかわしくないことを言っていた。
「誰がとるがよ」
というしごく冷静なつっこみの後、
「ポケットも探した? ロッカーも探した? 靴箱もみた?」
ポケモンが見つかりそうなくらい疑い深く質問を投げかけるいとこ。
「この右ポケットにもない?」
と聞かれて「ない」と答える娘。
「100回探した?」
と聞かれて即座に
「100回探した。」
しばらくして
「いや、100回じゃないか。10回かも」
失わない素直、尊し…!
– –
そんないとこandいとこ娘とは、今まで2度、プール後、中華料理屋「紅虎餃子房(私たちは敬愛をこめてベニトラと呼ぶ)」に足を運んでいる。
靴下の答弁がしばらく続き、どうやらまた明日も振替プールで来るらしく、
改めて明日受付で聞いてみるということでひとまず落着。
いとこ娘。今度はモードを変えてしおらしく、
「あ〜 おなかすいた〜」
と言う。かわいい。明らかにベニトラにいざなう目的がだだもれなのに完璧に何気ない素振りを明らかに装ってるところがあまりに露骨でかわいい。
「おなかすいた〜」
誘うような目。
「ベニトラ…?」
すると今度は母のいとこが気を使ってくれて
「今日は言うてないき(行かんで)。」
しかし多分そこは譲りたくないいとこ娘、
ただよう目の先で何かを見つけて、
「あっ! ベニトラ!」
小さな人差し指をまっすぐにして、
「ほら、ベニトラのマークみたいなのもあるし〜」
いとこと二人、指している先へと振り返った。
ベニトラみたいなマークのついたコーヒー豆だった。
その名も「スマトラ」。
ベニトラ、スマトラ、トラトラトラ!2022
今回はスマトラも買わなかったしベニトラにも行かなかったが、強く手を握りあって解散した。靴下が見つかりますように!
(1月下旬追記:見つかった。)