2019年3月13日

さようなら固定観念

最近「恋愛」のことを考えすぎてるのは
会社ででまぁまぁ大変なことがあった(それはまた別の機会に書く)からだと気づいてからは少し落ちついたけれども、
私は今日も町の一角のカフェで恋愛についての話をする。
公美さんはやたらとNHKオンデマンドで仕入れた情報を揺るぎない自信で語ってくれる。
「500万年後、世界から男性はいなくなる。」
「絶滅危惧種だった***っていう生物の、最後に残ったメスの一匹が急に雄雌同体に変化して6匹子供を産んだの。」
1匹ならまだしも、いきなり6匹ってすごいですね、
という相づちも公美さんには届かない。私は恋人が欲しいんです。
「そんなのいなくていいじゃん、男とか女とか」
-え、それは、友達、ですか?
「どっちだっていいんじゃないの?男でも女でも、パートナーで」
-え、女も?
「うん、どっちでもいいと思ってるよ。はまこ。」
公美さんは私のことをはまこと呼ぶ。私が学生のときから、
すでに公美さんが大ベテランの女優だったころからそう。
「はまこ。固定観念、捨ててこ。」
それでも私は自分の気持ちをなにか伝えなきゃと思う。
「私は、週に1回会えるみたいな恋人が欲しい」
「それ、友達じゃだめなの?」
「でも例えば男の人の家に何度も行ってたらむらむらしてきませんか」
「じゃそれはそれでいいんじゃない?」
「え、体、を?」
「そう、(欲望の)抑制ができないならそれでも」
「でも、女の人はよく体を重ねると情が、、」

「はい!固定観念!!!!!」

・・・・!
・・・固定観念の、鬼!!!

私は今、寝る数十分前なのに睡眠によくないとされる
PCを開いてこれを書いている。固定観念を捨てているからだ。

***
でもあの日、喫茶店で、
公美さんとパートナーになるかも、
と思ったらドキドキしてうまく話せなかった。