2018年10月1日
いざ目の前にすると
最近その人を前にすると、果たして自分の覚えている名前があっているのか確信がもてなくなるときがある。人の名前を覚えるのが苦手というのとは少し違う。むしろ覚えている方だと思う。「田中さん」と覚えてはいるものの、いざその人を前にすると、本当に田中さんだったか?もしかしたら中田さんや、はたまた前田さんだったのではないか!!?とすごく心配になってしまい、結果一度も名前を呼べないという事態に陥るのだ。
土曜日、つくばに行った。
私はつくばでも、同じ状態に陥った。
友人の展示を見て、いざ帰ろうというとき、その日知り合った初対面の人が車で駅まで送っていってくれることになった。
その人はしいたけを育てていて、ここのところ正社員になったといった。
それまでもいろんなことをしていたそうだ。
シャケ、みかん、あとひとつなにかとにかく食べ物を育てる仕事をしたけど、どれも長くは続かなかった、といった。
それからワーキングホリデーに、オーストラリアに行ったそうだ。
それからその人曰く「はまっちゃった」らしく、いろんな国を転々としたという。
日本に戻り、英語を生かした仕事に就きたいと思い実際に就いたが、
曰くスーツを着て、「俺」ではなく「私」を使わなければいけないことをたしなめられる環境には3ヶ月で見切りをつけたという。
そして今、働き始めて2年のしいたけ育てで正社員になり、
私の隣で普通車を立派に運転している。
そんな動きができるのって、、
「ずっと、こちらなんですか?」
え、こちらって?
「えっと、こちらに、お住まい、、お育ちも、こちらの方なんですか?」
ああ、そうそう。茨城だよ、実家もまあ近くだけど。
いばらき、だったのか、いばらぎだったのか確信がもてないのだ。
いばらき、だったような気がするが、いばらきに住んでいる人をまえに、
「いばらき」と言うことができない。
間違っていたら、失礼になる。